期間工は管理職になることはない

期間工は一般的に管理系の仕事に就くことはあまりありません。期間を定めて契約して働く形になるため、工場を安定して稼働させるための重要な管理系の仕事に就けるのはリスクが高いからです。特にマネジメント系とも言われる管理職になることはほぼありません。部長や課長のような高い地位ではなく、現場のリーダーや主任といった地位であっても管理職になることはほとんどないのが実情です。管理職は期間の定めのない無期雇用の正社員におこなわせるのが一般的です。期間工は管理職の下で管理される立場で仕事に従事することになります。ただし、期間工の働く現場によっては人のマネジメント以外の管理をする仕事を担当することもないわけではありません。

管理系の業務に携わるケース

期間工が管理系の業務に携わるケースとして品質管理や生産管理があります。一般的な大規模工場では正社員によって構成される品質管理グループや生産管理グループがあり、チーム体制で管理業務をおこなっています。工場での製造工程が正しくおこなわれているか、法律に合致した内容になっているかといった点をチェックするのが主な仕事です。通常稼働時は業務が安定しているので期間工を雇って増員する必要がありません。しかし、育児休業などの影響で欠員が出たときに期間工に作業的な部分を任せて対応するというやり方をしている現場もあります。特に生産管理は機械動作のチェックなどの簡単な作業が多いので期間工にも任される場合があります。